NTTが世界をもう一つ作る。

NTTが仮想世界(NGN)を作り始める。東証マザーズ上場のngiグループと資本・業務提携し、新たな広告や電子取引の場を提供する。米リンデンラボの「セカンドライフ」は現在英語圏を中心にその会員数が1300万人を超えた。しかしそのわずか5%が日本国内の利用者。今後はNGNに対する日本企業の需要を取り込む狙いだ。

(平成20年5/8 日経新聞より)

オレの卒論の話が徐々に新聞にも出てきたので取り上げてみる。
NGN(Next Generation Network)ってのは新しい商業施設を作るのと同じイメージで捉えるとわかりやすいかもしれない。仮想世界というと非現実的な印象を受けるかもしれないが、その逆で現実世界の取引をネット上で始めているだけだ。企業が広告を載せ、それを見て商品を買う消費者がいる市場はアナログ世界でもデジタル世界でもなんら変わりない。ただ違う面も挙げると多いのは事実。上の記事からもわかる通り、ネットに馴染みのある人間だけでデジタル世界は構築されている。だからセキュリティへの不安やノウハウがない企業にとって非常に参入しづらい市場だ。NTTぐらいの大手なら始めから信用の置けるブランドを活かしたNGNを提供できるのかもしれない。

NGNという商業施設は企業にとってテナントを出すか、投資して活動すべきか迷うところが多いのが現状。とは言うもののオレは経営者ではないので、そこらへんの考えは詳しくは分からない。ただこのように世界各国で信用の置かれている大手通信会社がNGNを構築するとなると、参入が当たり前になりネット上に今の世界がデジタル世界として再構築される気がしてならない。

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