コンビ二「一家に一台」の時代
セブンイレブン・ジャパンは地価上昇のため新規出店の難しい現状を踏まえ、入居型のコンビ二を始める。大学や病院、工場などで需要商品を厳選した入居型のコンビ二を2年で100店舗出展を目指す。
こういう話はすぐネット事業と比較して考えてしまうが、今すぐ手に入れたいモノは現実世界での消費者の需要ならではの商品に限る。そういう意味でレコード店や映画館などと違い、ネット世界に奪われない需要を満たす事業はこれからも続くはず。さらに、人が直接手で触って確かめて購入する商品を扱うには、トラフィックが大事な販売戦略の項目になる。大学や病院、工場など必然的に人が集まる環境でコンビ二・・・これほどマッチした組み合わせはないと思った。
運営時間もその場所に合わせて変える。大学内の店舗で終電の時間以降にコンビ二が開いてたら何かとウザイ学生がたくさん来るかもしれないし、そもそも人がまったく来ないかもしれない。工場では稼動時間外はおそらく客数ゼロに等しいだろう。コンビ二を必要とするような大型工場はおそらく住宅地じゃないから人影すらなくなる。
しかし2007年2月に提出された有報には新規出店数425店とあるので、入居型を2年で100店舗という見通しはかなり控えめなのだろうか。早稲田大学の学生会館内にあるセブンは売り上げ日本一という噂もあるが・・・
一家に一台とはいかなくても、これから急激に増加し続けさらに身近になるコンビ二を販売チャンネルにした様々な事業が生まれそうだ。