欲しいモノが向こうから来る時代
ネットが生活の一部となる人がここ十数年で急増した事は誰でもわかる話かもしれない。大学のポータルサイトで課題を提出したり、SNSで友達の日記を読んだり、ネットでipod classicを買ったり、就活で悩んでる(病んでる)友達とメッセで話したり・・・
その活動はどれを取っても何かしらの望みを果すためにしている事だ。欲しい物を手にしたり、したい事が便利にできているかは人それぞれだと思う。オレがこれから卒業までの研究対象にしたのは「Social Graph」と呼ばれる概念で、簡単に言うとネット上で現実世界を再現できるんじゃないかという話。以前もブログで書いた。しかも桁違いに便利な世界だ。といってもこの概念が提唱されたのがつい半年前の事なのでわからない事だらけ。ITの世界はそもそも人によって定義が様々な面があって厄介なんだけどね。
この投稿のタイトルの内容。できるだけ簡単に。
AmazonやTower recordsで本やCDを買うと「これを買った人は他にもこんなモノも買ったよ」というレコメンドをしてくれる。これがわかる人はsocial graphで可能になる状態が分かりやすいと思う。
Social graphは買った本やCDだけではなく、「SNSでの友達」「以前見たサイトURL」「書いた日記」「購読しているメルマガ」などの情報を元に、相関関係のデータベースを用いる考え方だ。そういった情報を集めて、ユーザーが欲しがっている物をコンピューターが予想して探して来てくれたら便利だろう。便利すぎて気持ち悪くなるぐらいだ。
例えば、ユーザー(User)が欲しいもの(User’s need)があるとする。それはたまたま読んだ友達のブログに書いてあった。しかしSocial graphで構築された相関関係の情報があるとどうなるか。ユーザーが思いもしなかったマジ欲しいもの(ギザギザ付きのUser’s need)まで目に飛び込んでくる。つまりセレンディピティーが生まれる。その欲しいものは仲のいい友達(Friend)の趣味から予測したものであったり、RSS登録してあったサイトの特色から予測したものであったり、あるいは以前買い物をした履歴から探り当てた一品かもしれない。
このグレーで囲った四角の中がSocial graphが構築した相関関係だ。このようにユーザーは日々ネット上で活動するだけで(グレーの部分の情報を増やすだけで)勝手に自分が欲しいものが目に飛び込んでくる世界ができる。