石油はなくなるけど風はなくならない

就活をしていて「この経済状況の中で」という単語をよく耳にする。もちろん採用をやめる企業が出てきたり、説明会の予定がまだ未定であったりなど、直接この不況を感じる場面はある。ただ経済状況の悪化をそのレベル止まりで捉えたら負けな気がする。もちろん直接「就活」に関わってくる変化は存在する。しかし注目したいのが今後の世界の動き、及び各産業の動向とその成長性だ。
例えばあと数時間で新大統領になるオバマのグリーン・ニューディール。これは公共事業で雇用を作りだす政策だ。かつてフランクリン・ルーズベルト大統領が世界恐慌を克服するために行った経済政策だ。21世紀のニューディール政策では、石油など環境に負荷のかかるエネルギーに代わって風力発電の設置が進められる。この風力発電装置を開発を担うのは日本企業。当然その後の管理や整備などエネルギー産業における日本企業に対する将来の期待は大きいはず。それ以外にもリチウム電池がカリフォルニアで推進されつつある電気自動車で採用されている。

ここで就活を考えてみる。
もちろん風力発電やリチウム電池の技術とノウハウをもつ企業はポジティブな見方ができる。発電や電気自動車のビジネスがうまくいけば石油がいらなくなるとまで言われる今後は、世界の富がまた別の構造へとシフトしていくだろう。グリーンエネルギーは風や太陽光をその資源として活用し、石油のように一か所にその資源が集中しないため「電気王」は出てはこないかもしれないが・・・
そういう意味でもエネルギーを使用化するためのデバイスを世界中に運ぶ日本商社、海運、航空や人を運ぶ車を製造する自動車メーカー、新たなビジネスから生まれる弁護士、税理士が必要とされていくのかな~

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