Rhythm side Marinaが向かう先 (3)
結局Rhythm side Marinaはパーティ開始18:30に146名のゲストが乗船するところから始まった。どう考えても遊びレベルでこの時間の守り方は日本人にしかできない。というか現代の東京をしっかり遊ぶための文化を知っている人達だからなのか。船内では企画運営Crewがゲストを次々と迎え、数百メートル向こうに花火が打ち上がり、DJ Taroが渋いラテングルーブで空間を作り上げて行った。
※ここからはフォトグラファーYuriの写真と共にお届けします
ここから友達同士の紹介の連鎖が展開されていく。facebookでは実現できないソーシャルネットワークが具体的に目に見える価値に変わる瞬間。人が会話を通して他人の中身に興味を持ち始めるきっかけ。オレが一番大事だと思うところ。遊びにくる人達の感情を「良さそう!おもしろそう!」から「やばい!間違いない!」に格上げするベースとなる部分だと思う。イベントを作る視点で言うと、本当にここさえセンス良くデザインできれば、集客とか気にしなくていんじゃないかなって思ってたりする。一つの場所に集まってきた人達をうまくパズルをはめ込んで行くように最適な組み合わせを考えるだけ。
今回はパーティを通してほぼイメージ通りだった。JICOO、RSM企画運営Crewとゲスト全員にでっかい大きなありがとうを言いたい!!!
そして前の投稿に書いた「日本に貢献するための時空間創り」はこの先に描いている構想になる。一言で言うと、
外国人とコミュニケーションをとりながら新しい価値観を受け入れ自分のものにできる日本人を増やす事
当初、今回のRhythm side Marinaでは外国人ゲストを多く招待しようと考えていた。東京で遊べる船上パーティならではのテーマとして、クラブカルチャー世界一周という事もあり、だったら外人多いほうがいんじゃね?みたいなアイディアもあった。世界旅行だし画的にもいーじゃんそれ!って。ちなみにこれはロゴデザインの打ち合わせ中に尚生が出してくれた案。
個人的には、日本人が新しい切り口で面白いモノを生み出して行く一つの手段として、海外の価値観を知る事が挙げられると思う。日本人の言う普通、当たり前、常識や基本がほぼゼロの状態で、自身のスキル、感性や閃きを活かして行く構造ができるんじゃないかと思っている。これはWishscopeで知り合った加藤さんと飲みながら思った。つい最近六本木のあるミュージックバー的なところでQUEENを聞きながら自分の感情を素直に外に出せる外人客と飲んでいて、渋谷の性欲を満たすのに精一杯な男達と確実に違う何かを感じらしい。エネルギーの使い方が違ったって。正直聞いてて、なんかスゲー良くわかりますそれ!って感じだった。
海外に留学に行った事のある人や、旅行でもそうなんだけど、「海外最悪だったわ。やっぱ日本じゃなきゃダメだわ。」という人はまずいない(時間とお金をそれなりに投資した分イヤな事もすべて自分の中で正当化している可能性もあるかもしれないけど)。ロンドンに住んでいた事のあるオレ自身を含め、たぶん海外で一定期間過ごした事のある人は、コミュニケーションを通じて体験した日本以外の文化が一番面白かったポイントなんだと思う。例え自分の中では旅行の目的が買い物だったとしても、実はその買い物の付加価値として現地の世界観を感じたいという欲求もあるはず。
だから仮に外国人とコミュニケーションをとる事で日本人が新しい価値を生み出す可能性が出て来るとすれば、そういった理念のもとパーティとそのコンテンツを作る意味は多いにあるんじゃないかなと思うんだ。海外の価値観をインプットしてからそれらに感化された日本人がアウトプットするまでを一環して形にできる。これは英会話教室では難しくて、また海外現地でそれをやろうとするよりハードルがずっと低い。「ガイジンとの異業種交流会」とかはサクッと簡単にできちゃうから、やったところでイベントの価値はその程度のはず。
オレはここ数年で今までの日本社会を築き上げて来たオトナ達と接触する機会がいっきに増えた。その中で、今ここで改めて日本における日本人以外のMinds and Thoughtsにフォーカスする必要性を感じている。凄く感じる。だからfacebookで情報発信をしてくれている世界中で動いている友達は凄く尊敬する。早く会っていろいろ話したい。
こんな感じでいくよ。2013年。
来年1月に開催するパーティの構想を参加希望者全員で組み立てて行きたいな。
One thought on “Rhythm side Marinaが向かう先 (3)”