[読書メモ] Google×スタンフォード NO FLOP! 失敗できない人の失敗しない技術
Google初代技術責任者であるアルベルト・サヴォイアの著書。
できるだけ失敗をしないためには何をすれば良いか、が書いてある。
失敗は90%の確率で起こるが、残念な結果になるまでは誰もが自分のプロダクトやサービスを最高なものと思い込む。 それを避けるにはRight It(適切に実現すれば市場で成功するアイディア)を見つけるべきで、Wrong Itを追いかけない様にしなければならない。
例えば優秀なメンバーがあつまっても大失敗するケースがある。その理由の一つが想像の世界で市場調査をするケース。それについて議論する。
特に議論する中で「人の意見」は「データ」ではないため、もっというと専門家の意見も思い込みが付着する。 たとえばフォーカスグループなど。ターゲットセグメントに合う代表者を数名呼んで議論する調査では間違ったアイディアが出てくる場合もある。
そこでデータに基づきRight Itを獲得するためには適切なデータを取得する事が大切だ。ちなみにGoogleのデータの基準はこうだ。
- 新しくなければならない
- 製品と強く関連していなければならない
- 出どころを把握しなければならない
- 統計的に正確でなければならない
これらの適切なデータを取得するための手段としてプレトタイプがある。Pre-Prototype
- メカニカルターク(人が入ったチェス差しマシン)IBM事例、Fold4U
- ピノキオ ジェフホーキンスの木製PDA YOD取得に役立った 徹底的に使うフリをすることが大事。自分は使うだろうか?いつどの様にどれぐらいの頻度で使うか?他人は?いくらで買うか?についてのデータ抽出になる。
- ニセの玄関
- ファサード
- 一夜限り テスラのポップアップストア
- 潜入型 wallhub ikea潜入調査
- ラベル張り替え型
- セカンドデイ寿司
- ライブデモ型
プレトタイプを実施する意味とは顧客が身銭を切るかどうかを調べる事ができる点にある。