「なんか新しい事」の始め方
新しい事を、それを知らない人に伝えるってどうすればいんだ?
そんな疑問を10年以上ずーーっと考え続けてきて、やっとコツがつかめてきた。
新しい事ってだいたいはIT技術が絡むもので、例えば
- 世の中の人のまだ2割しか実際体験した事がない「VR」
- コテコテのアナログ思考なイベント業界人に向けた「展示会で使えるデジタルマーケティング」
- 新卒で提案していた「海外のスパコン関連機器」
- 10年前に書いた大学卒論のテーマ「ソーシャルメディアの相関図」
みたいなものがある。今までこのあたりを試行錯誤広める活動をしてきた。
初めは全部なんか難しそうだけど、常に何かしら確実にやり方はある。
そこで、今までの成功と失敗から学んだ新しいテクノロジーの広め方を振り返ってみようと思う。
キーワードは間違いなく「体験させる」だ
まず最初に結論から言うと、キーワードは間違いなく「体験させる」事につきる。「イマドキのマーケティングは体験だ、エクスペリンスだ!」と何年も業界内で言われ続けていて、これは本当にそうだと思うし、それを上手に顧客に提供できている企業は成功している。
パーティやユーザー会を積み重ねてきたMarc BenioffのSalesforce.comとか最高。下の「クラウド誕生」を読むとスタートアップから大企業に行き着くまでのワクワクがわかりやすく綴られている。もうこの本は8年前のもので、それぐらいから国内のIT企業がやろうとし出した事をだいたいやっている。最近日本の「ITベンチャーってなんかイケてる」みたいなイメージはそんな当時2000年代に創業したシリコンバレーの企業がロールモデルになっているはずだ。
という事でやっぱり百聞は一見に如かず、さらに言うと画像や動画を見るだけよりも体験して新しい事を自分ゴト化してもらえるかどうか、これしかない。もっと言うとその後に自分からアクションを起こして発信する状態になると最強だ。もうここまできたら始めは新しかった事が「知っててできる事」になっている。
- 「VR」を説明されてもわからないのでまずは自分で体験してみる
- 「デジタルマーケティング」を始めるために今まで感覚で評価していたものを数字に置き換えてみる
- 「海外のスパコン関連機器」の新しい技術をまずはテスト導入して検証してみる
- 「ソーシャルメディアの相関図」を2008年当時理解するためにmixiだけじゃなくてfacebookとmyspaceのアカウントも開設してみる
これができるかどうかで大きく変わる人がいる事がわかった。
逆に評論家とか、実際手を動かさない口だけの広告代理店の担当者とか、ワガママな勉強不足のクライアント企業の担当者とかは救い様がない。今書いてて思ったけど「ワガママな勉強不足のクライアント企業の担当者」ってたくさんいて最高級にマジ嫌いランキング上位に入る。笑 「文句、批判するけど自分でやった事あります?失敗してもたぶん死にはしないですよ。だから一緒にやりましょ。」みたいな感じにだいたいなる。
という事で直近まで全力で取り組んでいたVRの世界の話から始め、 DJとしてクラブ文化を広めようとした大学時代まで、新しい事を広めるためには何が必要か、備忘録のためにも書き出して行こうと思う。
つづく。