本物のサイボーグと話して気付いた未来。

HEAPS主催、英国政府認定のサイボーグ、ニール・ハービソンを招いたイベントCREATORS EXPERIENCEに参加してきた。

とにかくこのニールと、一緒に来ていた幼馴染のムーンができる事がヤバすぎた。

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ニール(左)とムーン(右)

そもそもニールは完全な色盲として生まれ、それを補うために頭蓋骨にアンテナを埋め込み、色を音で感じ取れる様に特別に手術したらしい。

ニールがなんでヤバいか(良い意味で)と言うと、

  • 色をアンテナで振動に変換して音として認識している
  • しだいに逆に聞いた音から色を伝える事もできるようになった
  • アンテナを埋め込みたくて何名もの医者に頼み込み、唯一許諾を得た医者が匿名で対応してくれた
  • 英国政府に正式にサイボーグとして認定されている
  • パスポートにはこのまま写真が載っている
  • アンテナ部分がmade in Swedenであるためスウェーデン国籍を取ろうとしているらしい
  • 世界中に数名だけ彼にスマホからデータを送信できる人がいる
  • これはAI(Artificial Inteligence)ではなくAS(Artificial Sense)と説明している
  • これはVRでもARでもなくRR(Revealed Reality)であると説明している
  • 衛生や月とデータを直接やりとりしている

ちょっと良くわからなくなってきたので、いろいろ直接聞いた。

彼と話していると、所謂障害者と話している感覚がない。
どちらかというと哲学をしっかりと持ったアーティストって感じの気さくな人だった。

ちなみに幼馴染のムーンは地球と月で起こる地震を感じ取る事ができる。地震発生データを振動としてセンサーで感じ取るらしい。

二人のサイボーグと話して思った事

おそらくこれからは「マイノリティ」という概念がなくなるんじゃないかなと思う。

ここ数年で世界的にLGBTに対する理解が徐々に広まりつつあり、SONY CSLの様な大企業の中の組織がロボティクス技術を使って足の不自由な人向けの義足を開発してこんなイベントまでやっている
そこでさらに別次元でニールみたいにハンディキャップを追った結果、それを補うために他の人に合わせるのではなく、彼は人間の能力を拡張している。色を音で聞くという事は大多数の人間ができない感覚だ。「手術して色が見える様になった」を超えている。

今回の様にアンテナを頭に埋め込む事が正式にOKだとすれば、あらゆるテクノロジーが発達すればするだけ自分の体を「拡張」できるバリエーションが増える。それはハンディキャッップの有無は論点にならなくなる。そうなると世の中サイボーグが普通になるかもしれない。
・・・いや、国際ナントカ協議会とかが動いてそんな事にはならないか。

イベント自体も素晴らしくビートボクサーのKAIRI君にも会えたし楽しかった。けどサイボーグの未来が頭の中でぐるぐるしている。

HEAPSさんのイベントサイコーでした。

2 thoughts on “本物のサイボーグと話して気付いた未来。

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