ITシステムの考え方でアートイベントを組み立てる(2)
昨日書いたITシステムの考え方でアートイベントを組み立てるの考えかたを踏まえ、ITの世界の構造とその考え方をイベント企画に応用する、みたいな考えかたは新しいものを作るきっかけになるはず。昔アートイベントを雑誌編集のプロセスの考え方で作ったら面白いものができた。
例えば世の中にはハードウェアとソフトウェアというモノがあって、それが現実世界(オンプレミス)にはもちろん、仮想世界のクラウドというプラットフォームにもある。それらは今となっては知らない他人とシェアする時代で、モノを個々人で買わなくてもそのサービスを受ける事ができて、情報なんてどんなデバイスからでもアクセスさえすれば見る事ができる。しかしそのサービスを生み出すための物理的なハードウェアを実際管理している人も世界のどこかにいて、サービスを手元で扱うモバイル端末もファッションに合わせて定期的にリプレースする必要がある。ITサービスとイベントの面白いコンテンツを提供する部分で何か共通の考え方ができそう。
クラウドプラットフォーム上で遊ぶ時に、金額はその都度自分がその場で遊ぶ分だけ支払えば良く、そこでは遊びを作る事もできるし利用者にもなれる。遊びを作る場合はそれに必要な施設や備品は翌日には全て揃いすぐ企画に取り組めるし、人気がなかったらすぐ辞めてもリスクはあまり残らない。大事なのは遊びを考える時にそのアイディアを集める場所は近所の友人からだけでなく、ロンドンでもリオデジャネイロからでも数秒で引っ張って来れるというところだ。ただそこで海外のアイディアを如何に遊びに参加する人達に合わせられるかがポイントで、世の中にいる多くのお客さんとお客さんになり得る人達の事をリアルに理解できているかが重要だ。イベントに呼ぶお客さんと、彼らがパーティに遊びに来る対価を払うという従来の構造に疑問を感じている。
ITの世界ではそこで活動する人の活動は事細かく情報として集める事ができて、何年何月何日何時何分に何を何秒見たかまで知る事ができる。その情報をもとに次の遊び方を作って行く。
みたいな。IT業界のクライアントを相手にマーケティング施策を毎日考えていて最近そんな事を考えています。