転職を考えてる同年代の人へ

今の会社に転職して今日で7ヶ月が経ち、この会社で何ができて何ができないか、がなんとなくわかってきた。今最も案件数として多いのが展示会のブースデザインとそれを建てる仕事。ブースのほとんどは展示会の開催期間3日とかで解体して壊す場合がほとんど。高級で賞味期限の短いケーキを扱うパティシエみたいな仕事をしている。そんな中新しく発見した3つのポイントをまとめてみる。

最近転職相談を数名から受けたので、そんな事も踏まえながら。

392698_10150426870465488_1551444612_n

1 新しい仕事を生み出す感覚
今の会社には長年の歴史を踏まえた必勝法に基づく社内システムみたいなもの(口あけてれば仕事が降って来るビジネスモデル)がないので、時代にあった新規提案を常に考えなければならない。つまり必勝法が書いてある教科書を作るのが難しい。だから例えば新規顧客開拓のためにテレアポや飛び込み訪問をするだけではなく、SNSを始めとする新しいデジタルツールをうまく活用していきたい。そういった新しいコミュニケーションツールは確実にオレら世代が一番良く使い慣れてるはずで、自分や身の回りの情報をどう扱うかに細心の注意を払い、適切な情報の流れを賢く作って行きたいと思う。

そんな話とはまた別に少しデカい話をすると、自分でビジネスを作ろうとするマインドがより今後の日本社会で求められて行くはずだと確信している。どんな人達が何をしたがるかと予想し、それがどんな価値を創出すると思われるか、等を自分で考えてトライ&エラーを繰り返してチャンスを作って行きたい。

 

2 CreativeでUniqueな価値を生み出そうとする考え方
今になってやっと気付いたけど、大きく分けて仕事には

①単純労働で作業代行をして時間を売る仕事
②専門性を活かした付加価値を提供する仕事
のどちらかになる。もちろん②のほうが生み出す価値は大きい。営業活動の中で新しい①は以外とすぐに見つかるが、新しい②を生み出すのは相当難しい。①がアルバイト対応で②がコンサルタントみたいなイメージ。ブルーとホワイトの違いって言ったほうが分かりやすいかな。もっと言うと、①には物理的な価値提供が多いのに対して、②は無形の情報価値などであるケースが多い気がする。そう考えると、例えば製造業はモノ作りの延長線上に目には見えない文化創造を見据えるべき(積み重ねて来た努力を技術だけに転換させて短期的に売上に繋げるのではなくて)だと思う。とはいえ、この考え方が個人的なただの妄想になるのかロジック立てた戦略になるかは紙一重な気もするから難しい。

 

3 日本人に必要なのはやっぱりPRへの理解かもしれない

一番びっくりしているのが、PR戦略を商品プロモーションの話だと勘違いしている企業ばかりだという事。就職活動の世界でも自己PRって間違いなく自己プロモーションだと捉えられてるから悲しいよね。そして企業の広報の役割がPublic relationsだと解釈する企業は未だ出会った事がない。大学時代に受けていた日本パブリックリレーションズ研究所社長でもある井ノ上先生の話の内容がやっと少し理解できてきた。今いろんなウェブコラムだったり雑誌を読んでいると「日本の製造業は技術面だけがガラパゴス化し・・・」みたいな話ばかりで、日本人の持つ職人思考をどうやってワールドワイドにCoolに発信できるのかばかり考えている。比較的アート関連の人達は日々の活動を世の中と自身の関係性に着目した動きが多いように思うけど。

PR-Word-Cloud-1

今の仕事は展示会を活用した販促ロジックを提案すると同時に、彼らの好む「雰囲気」とか「なんかこーゆーこんな感じのカッコ良いやつ」までをコミュニケーションをとりながら読み取らないといけない。それを論理展開できるデザイナーと一緒に考えて行く。
・・・みたいな話は以外とITでも同じだったかもな。売るものが違うだけで。ただ一つ言えるのは、転職すると前職の仕事を客観視できて現職に活かせる新しい気付きやアイディアが思ったよりも出て来る。

超過供給市場の中で石の上に3年もいられません。
The rolling stone has no mossssss!!!!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です