ファッション業界はライフスタイルに向かう

ファッション業界で起業した友人と久しぶりにランチしながら色々と話す中で、今日は普段オレが新しい空間作りの出発点にする音楽の世界とは少し違う視点でアイディアが出た。

今ファッション業界は服そのものだけではなく、ライフスタイルに焦点が当てられている。WGSNの浅沼さんが面白い事を言っていた:

・・・先ほどブランドが発信者であるという話はしましたが、最近のブログや『Twitter』などの影響を考えると、発信者がブランドから人に戻ってきていると思います。そもそもトレンドの発信者というのは、マリー・アントワネットのような上流階級の特定の人がいて、その人が「いいよ」と言ったものについてみんなで「それいいかも」と言って、フォローしていったわけですよね。しかし、そういう体制が崩壊して、今度はブランドがトレンドの発信元になりました。上流階級にいる人たちは、こういった身の回り品で生活を整えるべきだということで、ブランド側がアイコンはいても、特定の人の輪郭をぼかした形で要素だけを発信していった。それが、今度また具体的な個人が実際のライフスタイルを構成するモノを発信することで、主導権が個人に戻ってきているのかなと思います。

Interview with Koyu Asanuma
Insights Presenter of WGSN
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最近は都内のアパレルショップでもグリーン(観用植物やガーデニング用シャベル)や食(カフェ併設)や生活雑貨(フライパンや箸など)を含めた商品を展開しているところが多い。ファッション雑誌のPopeyeなんかも編集陣が変わり、最近は服だけでなく、ライフスタイルを取り上げる内容にしていてまた支持され始めているらしい。

で、もちろんココTOKYOでもこれから各ブランドがライフスタイルを包括した打ち出し方をするはず。そうなると衣類だけでなく衣食住に目を向けようとする人が増える。今までバラバラだったライフスタイルの構成要素により統一感が出て来るのかな。

その観点で日本がダサくなるかカッコ良くなるかは教育方針の見直しもそうだけど、広告業界人達のヨミと実行内容が大きく世界を左右する気がする。是非ともカネ稼ぎだけじゃなくて将来価値のあるムーヴメントを作っていき行きたいよねー。

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