人が集まる空間を企画する時の2つの考え方
オレはイベントを企画する時に常に意識している2つの事がある。
1 他のパーティ主催者とは違う階層で面白さを追求する
新しいアイディアとか提案を打ち出す時に、単なる「面白さ」だけを挙げるだけなら簡単だ。
例えば芸人レベルのギャグができる友達がいるだけで面白いイベントにはなる。
渋谷Harlemに毎週レギュラーで出てるDJをブッキングすればカッコいいヒップホップが聴けるイベントにはなる。
でもそれだけでは他のイベントと「少し違う」だけで「根本的な差別化」は見込めない。集客力を生む領域が狭い。
そうじゃなくて、そもそも別の次元で新しさとか面白さを出して行く必要があると思っている。戦うフィールドを一階層上にする。
音楽イベントをやるなら特徴のあるDJとか音楽ジャンルを盛り込むだけではなく、新しい友達とのコミュケーション手法を提案したり、現代社会におけるライフスタイルの課題を提示したりする。
そういった他とは根本的に違う階層での提案内容をもって、イベントに「来なきゃ行けない必然性」を作る。
このイベントに遊びに来ないとなんか損するかも??的な感覚を心の中で持ってもらう。遊びに行かないと繋がれたはずの友達と繋がれないかも?新しい自分の魅力が見つからないのかも?とか。
2 ゲストの感覚で企画を評価してみる
いろんなパーティを企画して主催していると、自分以外の人が感覚的に何を面白いと思うのかがわからなくなる。
始めて見る時にはカッコいいと思った絵が、5回も10回も見てると何が良いのかわからなくなるみたいな。トラックメイクとか当にそんな感じ。サンプリングして直感的にMPC叩いた時には自分天才だと思うけど、シーケンスパターンいじってると曲がやっぱダサく聞こえて来ちゃうみたいな事は良くある。
「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」のプロデューサー、加地さんもそこを意識しているらしく、収録から編集が終わってオンエアまでにチェックのため見る回数は3回とかに止めるらしい。たくらむ技術にそう記述されていた。
そんな時は、一度自分で走らせた企画を誰かに任せて、極力自分は遊ぶだけの客になってみる。酒飲んで頭空っぽにしてテクノ聴いたり、出展される写真をイベント当日まで絶対見なかったり。そうすると良い意味でその企画全体のダメな部分が見えて来る。
ここカス、あれクソ、アイツもったいない、みたいなのが出てくる。
ここ1年ぐらいはこの仕組みを実践していて、勉強になるし得るものがマジで多い。
この二つを意識したイベントについての考えを人に話すと、8割型の人がワクワクして聞いてくれる。