ウソをつける人間

今日はSony musicの宣伝業務などの担当者と飲んだ。音楽業界のおもしろさが見えた。
実際、音楽と金が結びつく仕事は絶対やりたくないと決めつけていたが、今日の話を聞いて以外と見えてない世界があった事に気づいた。
今日会った人は主にアーティストのいわば色を決定づけるような仕事をしている人。どんなイメージで売っていくか、メディア媒体は主に何を使うか、ターゲット層はどうするか。
その一つ一つでアーティストのイメージが決まっていく。
要はこのような仕事が生まれたのも、消費者がアーティストのすべてを知る事ができないからだ。どんなアーティストでもリスナーすべてに自分の全てを性格に知ってもらうことなんかできない。レーベルの営業担当者により、アーティストが歩んできた人生のダイジェスト版を音楽とメディアで伝えていく。そんな感じで捉えていいんだと思う。

だからダイジェスト版でしか、・・・むしろダイジェストしか伝えることができないが故に切り取る部分を創造する事も可能になってくる。簡単にいえばウソのダイジェストを作るということ。ずっと勉強しかしてこなかった真面目な女の子を、クラバー層にウケるファッションと雰囲気で色づけていくこともできる。

このイメージ作りは必ずしも音楽業界の話でなく、エンターテイメント業界全般や政治にも見られる事かもしれない。深く付き合えない人に向けたキャラクターならある程度はコントロールが利くんだと改めて思わされた。芸能人ならファンや視聴者に対して、政治家なら有権者および全国民に対して自分の全てを知ってもらう機会があるわけがない。ただプロでない限り難しい事なので、就活なんかではウソはつきたくないなー・・・
ウソ付ける練習するくらいなら話のネタとしてそれ相当のデカイ実績を出しとけばいいしな。

2 thoughts on “ウソをつける人間

  1. 「アーティストの素顔」なんて言葉があるくらいだから、視聴者も、アーティストがメディア向けの顔を向けていることは黙認してて、業界側はそれもわかった上で安心して嘘がつける。でも、それは人を楽しませるための嘘。誰にも迷惑はかからない。生まれるのはお金と感動?とことん気持ち悪い。僕はどうにも好きになれない世界だなー。>深く付き合えない人に向けたキャラクターならある程度はコントロールが利くんだと改めて思わされた確かに。

  2. 業界人と消費者で作り上げられた世界の中で生まれるエンターテイメントだからこそ盛り上がるんだろうな。やっぱ人は非現実世界を夢みるって事なんだろうね。まー実際はアーティストも「芸能人」とかって言われるくらいだから他の人には真似できないすごい能力があるんだろうけど。

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