人を動かすのはやっぱり人なのかな

今日はたまたま卒論の情報収集をしている途中で見つけた会社、Zero Start Communicationsのセミナーに参加してきた。内容はZero Matrixの概要とそのビジネスでのソリューション案。ゼロマトリクスは要はオレの卒論の内容。現実(アナログ)世界のネット(デジタル世界)上での再構築の話。

すごく簡単に言うと「消費者の情報を多く集めれば集めるほど、その人に合った商品を紹介できるよね」という話。そんな理想の情報収集を行うためにZero matrixという「情報網」が活きてくるわけだ。

いくつか紹介されたソリューション案の中でもウェイト的にやはり広告事業の話が比較的濃かったが、中でも気になったのがニュース関連の活用事例。現在のwebニュースはトピックス編集が人手で行われている。このトピックス編集とはそのニュースの見出しにインパクトを与える作業。より多くの人に興味を持たせ見てもらうような見出しにする。雑誌や広告のコピーライターと同じ仕事なのかもしれない。
現在は様々なニュースを掲載するポータルサイト(Yahoo!, Livedoor, Nikkei, msn・・・)が競って読者へこの見出し編集でアプローチを仕掛けている。しかしzero matrixの世界では各ユーザーの日々更新される情報を元におススメのニュースを紹介するようになる。そうするといくら手作業のトピックス編集に力を入れても、ユーザーが読む記事はzero matrixがほぼ決められるようになる。
・・・と思いきやzero matrixはあくまでもおススメを紹介するだけ。各社ニュースへのアクセス操作まではしない。むしろ「こんなおもしろい見出しのニュースがあるよ」とzero matrixがおススメするケースも出てくるかもしれない。人間が情報を得る大事なツールとして言語がある。それをうまく最大限活用して情報を発信できるのもまだ人間自身だと思う。まだというのも、将来は人間の心理も情報としてsocial graphに組み込んでいくと、ロボットに誘導される人も出てくるかもしれないと思ったからだ。

2 thoughts on “人を動かすのはやっぱり人なのかな

  1. 日本の、しかもSNSを全面に出してる会社以外で、既に本格的にSocialGraphをビジネスとして考えてる企業ってあったんですか!全然知らなかった…SocialGraphの指数関数的に増える人間関係網とそれによるクチコミ的な影響…って話、私は最近知ったんだけど、流行とそれによる誘導がSocialGraphによってさらに表に出される可能性も…って考えると、将来、情報をうまく活用して発信できる人と、それに左右される人の2つに分かれるんじゃないか…って気がして、なんだか恐ろしいかも。

  2. そもそもSocial GraphってSNSに限ったモノじゃないんだよね。SNSが一番social graphをイメージしやすいだけなのかも。でもzero matrix(より発展したSocial graphの形)ではあくまでもコンピューターが機械的にレコメンドするだけ。情報を活用するプレーヤーとそれに操られる二者の関係は現時点でこの世の中に存在してるんじゃないかな。さらに言うとSocial graphがそれに拍車をかけるような事にはなんないと思うんだよね。なぜかって言うとここでレコメンドする際、情報操作しようとする人間とそうでない人間を差別する事なく参考資料として扱うから。ただどの業界もSocial Graphの構造を理解した上で新しいビジネスなり戦略が生まれる事は間違いないと思う。

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