ガリレオ:理論だけが先行する前に
最近ガリレオの本を読みだした。なんとなく、「ピサの斜塔から落とした大小2つの球」実験が頭の隅にあり、気になってamazonで3冊ぐらい購入した。
ガリレオの行動パターンは笑いそうになるくらい同じだ。何を言われても信念を曲げず、自分がおかしいと思う事に関してはとにかく突っ込みをいれる。当時の社会では現実より理論のほうが絶対的権力があり、有名な学者が出した理論や公式に、現実の現象を合わせる様な事が一般的であったらしい。だから重い球も軽い球も落ちる速度は同じだと信じられていた。今考えると意味がわからない。宗教の存在が政治経済に大きな影響を与えていたのも大きいかもしれない。
ではなんで21世紀ではあくまでも現実に沿った理論を打ち出そうと考えるのが一般的になったのだろう。何もかもを支配できる絶対的権力者の存在を消す世界になったからか。民のパワーが勝っている資本主義社会の実態かもしれない。現実ベースに物事を考えなければ自分が損をする社会になっているからだと思う。昔だったら民衆に人気がある権力者が嘘をつけばそれが本当になる。それか「聖」あるいは「正」の心をもったフリをして「悪」を指摘すれば「聖・正」義が勝った。
ここで何が問題なのか。昔のガリレオの時代では人と人とのコミュニケーション範囲が極めて狭い。シェイクスピアがイタリアの情報を得るためにイギリス人留学生を頼りにしていたらしいが、今オレが同じ情報を得ようと思えばキーボードを少しカタカタやってマウスを数回クリックすれば手に入るだろう。今では同じ、ある膨大な情報を世界中の大人数とシェアする事ができる。権力者があるグループに嘘をついて自分の思惑通りに説得できたとしても時間の問題だ。
その問題を考えた上で今現在問題と考えられるのはネット環境がない第三世界の人間。情報量が先進国よりはるかに少ない国ではそもそも自分達の生活と東京の生活にどのぐらいの格差があるのか知る事ができない。こっちはその格差をある程度知る事ができるが・・・・・アンフェアだ。
この情報格差は経済格差へと繋がる。今のIMFなんかが21世紀版の植民地争奪戦に見えてくる。もちろんそういった経済格差で苦しむ国にもガリレオはいると思う。そういう人が世界に向けて現実を訴え、「経済理論」ではなく現実を見た上での理論を格差が生まれる前に主張できる環境はどうやったら作れるのかなー。
情報格差ってそう言う事なのか!実例って分かりやすいね~情報の多さ ≒ 視野の広さ って考えると、inputの多様さってのは、人間の持つ「可能性」に関してはデカスギル影響でしょうな。ただ大量の情報であふれてる今の社会でも、どんなに視野を広く持っても、一人の人間の受け入れるキャパは変わらないからね。「情報」に溺れたり、踊らされたり、自分を見失ったりする事も情報格差の「勝ち組」としての特徴かもね。
情報格差に関連するかもと思って書きます・・・途上国の発展が遅い原因として、政治用語があってさ、①情報の非対称性平民と医者みたいな、明らかに知識の差があるところでは、たとえばoverrateされても、へんな薬出されても医者が言うことに従うしかない。途上国と先進国の関係も一緒だから、今の関係から抜け出せないんだって。②illitaracy(ごめん日本語の用語があったんだけど忘れた・・・)教育水準が低く、低就学率、低識字率の国は向上のインセンティブを持つ確率も低い。>ネット環境がない・・・自分が先進国とどれだけ格差があるかを知らない。これはまさしくillitaracyですよね。同じ理論で、親のillitaracyっていうのがあってさ、親は「子供に教育を受けさせたら、今の貧困から少し抜け出せる」ことさえ知らない。だから子供を学校には行かせずに働かせる。その子供はまた無学の親になる。だから時間がたってもやっぱり貧困から抜け出せない。まじこれ聞いて悲しくなったんだけど。やっぱあたしらが行って変えるしかないんだって思った。
抜き男>いきなりストレート下ですかw今は先進国と途上国の情報格差がある。そして前者もまた二つに分けることができる。それがまさに今言った情報に溺れる人達とそうでない人達だよね。ついこの前どっかの企業がアンケート形式で、良く使う検索エンジンと所得を聞く調査が実施された。結果、富裕層はGoogleを使い、やや所得の低い層はYahoo!を使う傾向がある事がわかった。これから何が考えられるか・・・yahooに比べてGoogle(igoogle)はカスタマイズ性が強く、ホーム画面に余計な広告やバナー、タブ等が表示されない。ユーザーは自分に合った情報だけを毎日ホーム画面に表示できるようになっている。知ってるよね?知らなかったら是非googleでアカウント作ってみて!一方Yahoo!はホーム画面にあらゆるコンテンツを載せる。販売の際の一つの戦略であるいわゆる「プッシュ型」のサイトだ。googleは逆の戦略で、表示するコンテンツを自分で設定するため自分に合わない情報は排除できる。この調査に対して「現代では情報を自分で絞りこめる人の方がsmartなんじゃないの?」というコメントが多数寄せられた。先進国をスタンダードで考えた場合、勝ち組は確かに整理整頓ができる人間かもしれない。one-leaf>オレもそれガッコの経済学の授業で習った事ある。情報の非対称性によって中古自動車市場の価格設定が決まるっていう話。知りたかったら今度メッセで教えます。話しながらのほうが説明しやすいと思う。今はなんでもブラックボックスの時代だからなー。マイクロソフトのXBOXなんか「illitaracyの箱」って意味だもんな!逆に勉強させればいい人間になれると信じてる頭悪い親の存在の方が可愛そうに思うよ。やっぱお金ないながらも子供を学校にいかせる事にリスクを感じさせない環境を提供してあげなきゃだよね。まだ教育の超過供給みたいな面があるっていうか需要との均衡点が日本じゃ考えられない位置にあるんだろうね。ってか日本はハイパー超過需要か。
感服しますた。俺は溺れてる側だ・・
情報格差GoogleとYahooの比較私にとっての知りたい情報の断片がここには集まってるーともやの書いてる画面、プリントアウトしちゃったよ!(笑)たのしいHP!
明希>オレが読んだ記事を参考までにどーぞ!!今読み返してみたら「所得」じゃなくて「ネットで$500以上使った事のある人」でした・・・まぁ意味はそこまで変わらないと思うけど。http://jp.techcrunch.com/archives/poor-people-use-yahoo-t