橋元知事の言う「お金が黙ってても入ってくる組織」

「お金が黙ってても入ってくる組織ってのはこういうもんなのかなと」
橋下知事のインタビューの動画をyoutubeで見た。このインタビュー自体に関してはあまり深く考えなかったが、今の放送業界では大きな動きが見られると思った。とういうかメディア全般的に今までとは違う構造が見えてきている。

一番変わってきているのは様々なメディアが単独事業では生き残れないという事。ケータイにしてもネットにしてもあらゆる業界からコンテンツを集めてサービス提供に繋げないと顧客獲得が難しい。CATV(ケーブルテレビ)や多くのインターネット事業者はトリプルプレイを導入している。これはNTT東日本のBフレッツがやってるこんな事だ。インターネット(データ通信)だけでなく、電話(音声)もテレビ(放送)も配線一本にするサービス。
あるいはトリプルプレイ導入の他にも放送コンテンツを増やして顧客獲得に乗り出すケースも増えてきた。昨日ニュースに出たスカパーJSATによる宇宙通信の買収。多チャンネル放送サービスの競合であるCATVやBS放送と差をつけたいところ。今後はコンテンツ保持者同士の潰しあいになるのか、積極的に合併とかM&Aが実施されるのかな。今の銀行業界みたいな。

このように今の放送業界では収入の面で見直さなければならない点が多い。テレビが独占して消費者の時間を獲得できる時間が激減している。今までテレビが獲得してきた消費者の時間をケータイ(モバイルコンテンツ)やインターネットに奪われているからだ。しかもそれらのほとんどがサービスを無料で提供するものが増えている。

ここで今注目されているのが有料チャンネル。アメリカではテレビ視聴者の約半数が有料チャンネルサービスに加入している一方、日本ではまだ2割にすぎない。日本は12チャンネルの地上波放送が充実しているのもあるが、まだペイチャンネルの魅力を引き出せてないのが事実。地上波放送のような総合編成なんかよりも、より視聴者に選択権のある有料チャンネルのほうが時代に合っていると思うけど。

オレはあんまりテレビみない方だけど、NHKなんかはニュースしか見ないし3チャンなんか何やってるかすら知らない。たぶんコンテンツのターゲット層が子供か中高年以降向けのイメージがあるからだと思う。政府運営の非営利目的事業で「お金が黙ってても入ってくる組織」はイギリスのBBCなんかもあるが、この時代これからどういうポジションとして捉えられるんだろう・・・

2 thoughts on “橋元知事の言う「お金が黙ってても入ってくる組織」

  1. ねー、ヤフーとかグーグルとかネット会社ってどうやってもうかるの?地上派テレビと一緒で提供会社があるの?広告バナーって効果あるの??商品が無形すぎてつかめないんだけど。テレビのシェアがモバイルやネットに移ったら、広告会社はどうなるんだろうかという疑問です。

  2. そういえばヤフーとかの収入源の詳細知らないなーと思ってYahoo Japan Corporationの一番新しい2006年度の有価証券報告書を見てみた。■親会社:ソフトバンク株式会社Yahoo! Inc.と合弁でインターネット上の情報検索サービスを提供。■事業の種類別セグメント:ここに書いてある限り儲ける収入源は3つあって①広告事業 「バナー」「テキスト」「メール」「企画広告」制作費 有料リスティング広告②ビジネスサービス事業 「Yahoo!リクナビ」「Yahoo!不動産」「Yahoo!自動車」の情報掲載料 「Yahoo!オークション」「Yahoo!ショッピング」のテナント料・手数料 「Yahoo!BB」新規獲得・継続インセンティブ 「Yahoo!リサーチ」ビジネスエクスプレス「Yahoo!ウェブホスティング」等の売上③パーソナルサービス事業 「Yahoo!オークション」のシステム利用料 「Yahoo!プレミアム」の売り上げ 「Yahoo!BB」のISP料金、コンテンツ料金等ネット会社っていろんな事やってるから「パン屋さん」みたいに事業セグメントとその内容が一つや二つじゃないんだよね。だからGoogleはまた別の事やってたりする。あそこはPicasaとかGoogle mapなんていうツール提供もしてるしね。だから一葉の言う「無形固定資産」が貸借対照表で目立ってくる。商品が「情報」だから大きな倉庫とかの有形固定資産が少ないよね。パソコンとそれを置くオフィスぐらいだ。広告会社はわからないけど広告収入ビジネスはおそらくこれからもっと成長するよね。ネット環境がどんどん身近になってきて、つまりはそれだけ広告掲載ができる「仮想空間」にアクセスできる人が増えるから。ケータイで歩きながらネット見れる時代だもんな~

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